近年、遺品整理業を知ってくださる方が少しずつ増えているのを感じます。
非常にありがたいことなのですが、需要増加に伴い、心無い業者によるトラブルが増加していることも事実です。
未然にトラブルを防ぐためにも、今回は信頼できる遺品整理業者を選ぶポイントについてご紹介します。
まず、個人なのか法人なのか、です。
やはり個人と法人では信頼度に差が出ます。法人であれば誰でも登記簿を調べれば本当にある会社かどうかはわかります。
次に、屋号(店舗名)と一緒に会社名をしっかり確認すること、です。
これは主にインターネットでよくやる手法なのですが、同じ会社が屋号と安いホームページを大量に作成して、お客様をどこからでも引っ掛けてやろうという方法があります。儲かりそうだからといって元々別の職業と兼業でとりあえず始めて、ネット上では専門を装うという業者もたくさんいます。
ひどい例ではお客様がわからないからと、見た目には違う屋号ですが実際には同じ会社で相見積をして値段をふっかけるといったことも実際に耳にしました。名刺も人間も違うものをわざわざ用意するようです。
完全な防止策はありませんが、会社概要を見て信用度・専門度を確認する、他のページに同じ会社があるかどうかしっかり見比べる、といった方法が有効です。
次に、見積もり料金が適正かどうかです。
遺品整理業界は統一的な相場価格がないので、
ホームページなどに料金プランや基本料金が書かれてあるかを確認しましょう。
また、見積の金額だけでなく、作業内容や流れなどが明確に書かれているかも確認すると良いでしょう。
遺品整理専門業者と一言で言っても、業務内容や範囲は様々です。
依頼内容がサービスの範囲に含まれているかを確認することもしっかり行いましょう。
また、見積に来た担当スタッフの人柄や服装、どのように対応してくれるかといったことも重要なポイントです。
特に孤独死などの場合、ご遺族は心理的にも社会的にもダメージを受けていますので、担当スタッフがご遺族に寄り添っていく姿勢があるかなど丁寧な対応が出来ているかも専門業者を見極めるポイントの一つですね。
民間資格ではありますが、遺品整理士認定協会が発行・認定している「遺品整理士」なども判断基準の1つです。
遺品整理は一生に一度依頼するかどうかという重要なこと。
様々な角度から総合的に判断し、失敗しない業者選びを行うことが重要です。