こんにちは。
岡山・倉敷で遺品整理や生前整理を専門とするココピア、スタッフの田住です。
今回は「遺品整理で捨ててはいけないもの」という内容で詳しく解説します。
遺品整理は、所有者が亡くなった後の整理となるため、重要書類などが家のどこに保管されているか、残された家族に情報共有されていないケースがほとんどです。
うっかり捨ててしまうことで、受け取れるはずの遺産の存在を知らないまま失っていたなんてことも。
逆に、注意点を知ったうえで片付けたため、遺品整理にかかる費用以上にお金を受け取ることができた、思い出の品を持ち帰ることができた…という方もいらっしゃいます。
このように、ご自宅の遺品整理を自分で行う際には、知っておかないと損することが多くあるのです。
後悔のない整理を進めるため、事前に確認しておきましょう!
この記事はこんな方にオススメです!
・遺品整理をこれから始める方
・遺品整理での注意事項を知りたい方
・保管場所を知らないため困ってる方
・生前のうちに整理をはじめたいと考えている方
記事の最後には、遺品整理を数多く請け負ってきたプロの経験から感じる「大切な遺品が保管されがちな場所」もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
遺品整理で捨ててはいけないものって何?
1. 重要な書類
遺言書
故人の意志が記されている重要な法的文書であり、条件を満たしていれば、死後すぐに法的な有効性をもちます。
手書きの遺言書のことを「自筆証書遺言」と呼びます。
また、公正証書遺言の控えを自宅で保管している場合もあり、それらが見つかった場合は公証役場へ問い合わせてみるといいでしょう。
万が一条件を満たさず法的な有効性が認められない場合でも、故人の意思を知るツールとなるでしょう。
証明書
出生証明書、結婚証明書、死亡証明書、保険関連の資料なども重要です。
特に死亡証明書は故人に関する手続きを行う際に提示を要求される可能性があります。
財務関連の書類
通帳、印鑑、カード類、株式や債券などの金融商品も必要です。
また故人が会社の社長・役員などをされている場合は、法人関連の書類が保管されている可能性もあります。
2. 価値のある品物
貴金属
金やプラチナなどの貴金属は価値があります。
アート作品や収集品
画、彫刻、趣味の収集品も種類によっては大変貴重な品です。
アンティーク品
時間を経て価値が増す可能性があります。
その他の換金性のあるもの
農機具、楽器類、製造年の浅い家電など、再販の可能性があるもの
3. 個人的な品物
写真や手紙
故人の思い出の品で、家族にとって大切なものです。
鍵
家、倉庫、車、金庫などの鍵が出てくる可能性があります。
デジタル遺品
生前使用していたスマートフォン、パソコンなど。
最近では、株式や銀行口座もデジタル化されているものが主流なため、これらの機器はより一層重要度が増しているといえます。
4. 法的に保持が必要な物
身分証明書やパスポート
これらは適切に保管または処分する必要があります。
※各機関によって手続きは異なる可能性があるため、具体的な手続きや必要な書類については、事前に関連機関にお問い合わせください。
これらの文書を放棄または廃棄する際、故人の死亡証明書を提示する必要があります。
仕分け作業中、判断に迷ってしまうものが出てきた場合は「残す」選択をしましょう。
一通りの片付けが済んだ後、需要書類等の残した物品を再度しっかり確認することでスムーズな片付けを行えます。
捨ててしまうことで起こるトラブル
なぜ捨ててはいけないものがあるのか…それは、トラブルに発展する可能性が高いことが大きな理由です。
ではどのような危険性があるのか、特にトラブルになりやすい3つをご紹介します。
1. 遺言書
遺言書を廃棄してしまうことで最も大きい問題は【相続】でしょう。
遺言書がない場合、法定相続人が相続することになりますが、これには故人の意向が反映されない可能性があります。
故人の意向が不明であるが故に、相続人間での争い(争族)が発生する可能性があります。
また、遺産分割が複雑になり、遅延する可能性もあるのです。
2. 証明書 (出生証明書、結婚証明書など)
重要な証明書がないと、自治体などへ証明書が必要な場面で、本人確認が難しくなる可能性があります。
そのため、さまざまな手続きが遅延する可能性があります。
それらの証明書を再発行する場合、時間と費用がかかってしまいます。
3. 財務関連の書類 (通帳、印鑑、カード類、株式など)
財務関連の書類を失うことで、故人の資産を取り戻すことが難しくなる可能性があります。その結果、遺産を損失してしまうことも。
また、受け取れるお金の存在を知らないという状況も起こりえるでしょう。
そのほかには不正アクセスによる他人からの悪用の危険があったり、金融機関との間で、アカウントの解約や移管など、契約に関する様々なトラブルが発生する可能性があります。
遺品整理で捨ててはいけないものを守る対策
重要なものを捨てることがないように、気を付けるべきポイントは以下の4点です。
- 相続に関わる親族全員で遺品整理を行う
- 遺言書、エンディングノートを見る
- 生前のうちに話し合う
- 遺品整理業者に依頼する
特に「遺品整理に関わる親族全員で遺品整理を行う」「生前のうちに話し合う」ことが最もトラブルを回避できる方法といえます。
中でも「生前のうちに話し合う」に関しては「やろうと思っているけど親の協力が得られない」とお悩みの声をよく耳にします。
そのようなお悩みをお持ちの方向けに、片付けのコツをお教えするセミナーも開催予定です。
ぜひご参加いただき、生前整理のきっかけにしていただければ幸いです。
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重要なものが保管されてる可能性の高い場所
重要書類や貴金属・現金などは、大切なものだからこそ、誰にも見つからないような場所に隠されている可能性があります。
そこで、遺品整理のプロの経験上、保管されている可能性の高い場所をいくつかご紹介します。
以下の場所を片付ける際には安易に処分せず、一つ一つ確認してみてください!
- タンスや戸棚
- 押し入れ
- 長年触っていない段ボール箱
- 仏壇の中
- 普段良く使っていたカバン
- 服のポケットの中
- ご祝儀袋、ご香典袋
- 本のすき間
など
貴金属や現金であれば、故人が生前良く使用していた部屋、寝室などから見つかる可能性が高いです。
また、書類に関しては日常的に見返すものでない物が多い為、押し入れなどの奥にしまわれているケースが多いでしょう。
故人の生前の行動や性格などを思い浮かべることも、探し物を見つけるヒントとなるはずです。
残した遺品を捨てるタイミング
大切な遺品だからと残したけど、大量なのでいつまでも保管し続けるのが難しい場合もあるでしょう。
以下の条件がすべてクリアされている場合には、重要書類の処分を検討しても良いと考えられるため、ご自分の状況を考え、判断してみてください。
1. 全ての法的・財務的手続きが完了した時
遺産分割、遺言の履行、資産の移転、税金の清算など、全ての関連手続きが完了していることを確認してください。
2. 関係機関との確認
銀行、保険会社、税務署など、関連する全ての機関に対して、必要な書類がすべて提出され、問題がないことを確認してください。
3. デジタルバックアップ
必要な書類や写真などを画像データなどのデジタル化し、安全な場所に保存してください。
これにより、将来的に書類が必要になった場合でも安心ですし、保管場所にも困りません。
4. 家族との相談
家族や関係者と相談し、書類の処分について全員の同意を得てください。
5. 特定の期限が過ぎた後
一部の書類には、保管すべき期間が法律で定められています。
その期間が過ぎた後に処分を検討できます。
遺品の処分方法一覧
上記の条件を満たし、遺品を手放す際の手段をいくつかご紹介します。
- 買取業者への売却
- リサイクルショップへの寄付
- ゴミとしての処分
適切な処分方法を選ぶことで、ゴミの減らし、場合によっては金銭という新たな価値を生み出す可能性があります。
ただし、処分する前に、各書類の重要性と必要性を再確認してください。
そのうえで、たとえリサイクルできる紙類であっても、書類のシュレッダー処分や焼却するなど、個人情報の漏洩を防ぐための適切な方法で処分することをオススメします。
このように、重要な書類の処分は、注意深く、慎重に行う必要があるため、適切なタイミングと方法を確認するために、専門家のアドバイスを求めるのも一つの方法です。
遺品整理で捨ててはいけないものまとめ
いかがでしょうか?
今回は「遺品整理で捨ててはいけないもの」についてご紹介しました。
- 遺言書
- 証明書
- 財務関係の書類
- 貴金属
- アート作品や収集品
- アンティーク品
- 写真や手紙
- 家族の遺品
- デジタル遺品
- 身分証明書やパスポート
人それぞれ、大切にしている物は異なります。
そのため必ず残したいと思うものがある場合は、生前に想いをまとめ、大切な人へ伝えておくことが最も重要。
その際、遺言書は非常に効果的ではありますが、少しハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。
まずは何気ない会話からはじめて、エンディングノートなどのラフなものを活用してみるといいでしょう。
この記事で、遺品整理作業における誤った紛失やトラブルが少なくなれば幸いです!
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遺品整理で出た不用品を、なるべくリユース・リサイクルする活動を推進中。
賞味期限の切れていない食品や未開封の日用品などは、可能な限り寄付に回しています。
日本国内での需要が乏しい品物でも、海外では必要とされている物も多く存在します。
ご遺族の方からは「遺品を少しでも捨てずに済むなら嬉しい」とありがたい言葉をいただいてます。
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