⑴では故人の方が自宅で亡くなった場合を紹介いたしましたが、
今回は病院で亡くなった場合を紹介したいと思います。
病院で亡くなった場合、医師の死亡確認後看護士が遺体の処置をしてくれます。
所要時間は1時間前後です。
ご遺体を病院から自宅などに搬送するには、葬儀社に連絡を取り、遺体搬送車(寝台車)を手配する必要があります。
法的には、ご遺族の方が自家用車でご遺体を搬送されても、何ら問題はありませんが、葬儀社の用意する寝台車の方が、安定性・安全性・不測事態への対応性などから安心です。
葬儀社にご遺体の搬送を依頼する際には、あらかじめ搬送先を決め、正確な住所を伝えます。
なお、「死亡診断書」は遺体搬送時の携行が義務づけられていますから、ご遺体の搬送車には、「死亡診断書」を保管している方が必ず同乗してください。
ご遺体搬送の手配ができましたら、搬送車が到着するまでに病院への精算を済ませます。
その際、医師による「死亡診断書」を書いてもらいます。
ご家族などが亡くなったときには、7日以内に故人が住民登録していた区市町村役所に「死亡届」を出さなければなりません。
このとき「死亡診断書」が必要で、それがなければ死亡届も受理されませんし、火葬・埋葬の許可を出してもらえません。
ですから、「死亡診断書」は必ず受け取り、大切に保管してください。また、保険金やご遺族の方の年金の請求にも「死亡診断書」は必要になりますから、
あらかじめ2通ほど書いてもらうのがよいでしょう。