こんにちは。ココピアの藤原です。
本日は、リピーターのお客様のお話しです。遺品整理のご依頼でリピートというのは、あまり馴染みがないしイメージない方も多いと思いますが、
大切なご家族を亡くして大切な方のお荷物を全て一度に片付けるのは、想いが深ければ深いほどお辛いものです。お客様の中には、何年もかけて少しずつ少しずつ心の整理をしながら片付ける方もいらっしゃいます。
今回のエピソードは、また少し違います。最初はお母様の生前整理から始まりました。少しずつ少しずつ、ココピアと併走しながらご自身の生前整理をされていたお客様とのエピソードです。
以下弊社の社長とお客様（お母さん）のやりとりです。
７０代の女性です（以後、お母さん）。息子さんに調べてもらってココピアを見つけて電話をくれて、はじめて来たのは７年前。
以来お母さんには２年に１度くらいのペースでお呼び頂き、今回は４回目の訪問でした。初めて伺った時には犬がいて、めちゃくちゃ吠えられました。従兄弟もいて、ご兄弟もいて、息子さんもいて、とっても賑やかでした。
お母さん「いらんもんがよーけあるけぇ、ちょっとずつでもかたづけようらにゃぁおえんからなぁ。（訳：要らない物がたくさんあるから少しずつでも片付けていかないといけないよね）」と仰っていました。
そこから２年ごとではありますが、部分的に少しずつだけど片付けを進めておられました。
お母さん「また片付けたら電話するけぇなぁ。」
私「ぼちぼちでえぇよ。それより身体に気を付けてなぁ。」
私も来るたびに少しずつ仲良くなっているような気がしていました。
そんな出会いから７年経ち、久々に電話をもらって訪れたら、お母さんはひとり暮らしになっていました。聞けば、従兄弟も、ご兄弟も、息子さんも、犬も亡くなってしまったと。月日の流れを感じました。息子さん、一年半前に突然自宅で倒れて救急搬送、そのまま半年間闘病しましたが、帰らぬ人となりました。そしてそれを追うように可愛がっていた犬も亡くなってしまったそうです。息子さんの部屋を見せてもらうと、生活感がそのまま残っていました。
私「息子さん、こういうのが好きだったんじゃな。」そう話すと、お母さんは泣き出しました。
お母さん「いつまでもこのままじゃいけんと思いながらな。やっぱりなかなか捨てれんのよ。思い出があるからなぁ。。」
私「無理して捨てんでええんよ。無理して片付けようとしてお母さんに怪我でもされたら元も子もねぇが。少しずつにしょうや。」
少し冗談が言えるのも、何度も来た関係があるからでしょうか。仏間に通してもらうと、お仏壇の横には息子さんの遺影と、息子さんの好きだった物が飾ってありました。
私はお母さんにお願いして、お仏壇に手を合わさせてもらいました。
お母さん「あんた。またココピアさんが来てくれたで。今すぐじゃないけど、あんたの荷物もいつか片付けてもらうけぇな。」
私は息子さんに、天国からお母さんを見守ってくださいと、心で伝えました。今回お片付けした荷物はほとんど外にあった不用品。お母さんの気持ちが落ち着いていたら、次は息子さんの遺品整理になるかもしれません。
お母さん「私も年金暮らしじゃけぇなぁ。またお金を貯めたら電話するけぇな（笑）。ありがとうね。身体に気を付けるんよ。」
私「ありがとう。お母さんも元気でな。」
見送ってくれるお母さんに私は手を振りながら現場を後にしました。
私たちの仕事はほとんどが遺品整理で一回で一気に片付けることが多く、今回のように長く関わりながら生前整理することは稀です。
だからこそ、１つひとつの仕事を丁寧に、大切にしています。でも今回のようにお客様と伴走していくお片付けも、今後はすすめていきたいなと思いました。
生前整理は、モノを片付けるだけでなく、一緒に心の整理も行います。そして未来の自分のため、家族のために何ができるのか、私たちと一緒に考えませんか？
ココピアでは、お客様と一緒に併走して心とモノの整理を行える未来のための生前整理を行っております。
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