相続人調査という言葉をご存知でしょうか?
初めて聞いたと言う方も多いでしょう。
今回は相続人調査というものをご紹介いたします。
相続人調査とは、
亡くなった方(被相続人)の出生から死亡までの全部の戸籍を取寄せ、
被相続人の法定相続人が誰であるのかを調べる事です。
戸籍をわざわざ取寄せて調べなくても、
誰が相続人であるかは把握している、
と感じる方も多いでしょう。
しかし戸籍を確認していくと、
過去に結婚していてその間に子供がいたことや、
愛人がいて認知していたこと、
相続税の対策で親類と養子縁組していたこと等
新たな相続人が出てくるという場合があります。
遺言書がある場合でも、金融機関の手続きは原則として、
被相続人の出生から死亡までの戸籍と、
相続人の最新の戸籍(現在の戸籍)が必要書類となっているため、
遺言書があった場合でも相続人調査(戸籍の取寄せ)を行う必要があるのです。
他にも、実は遺言書に記載のない別の相続人がいて、
後々になって遺留分を請求される場合もあるので、
事前に相続人の調査を行うべきでしょう。
私たちがそこを気にする理由は、相続人ではないご親戚や相続処理がまだ終わっていないご親族などから遺品整理や生前整理をご依頼されることが結構あるからです。
不動産などのわかりやすいものはもちろん、ご遺品についても所有権は基本的に相続人にあります。
それをすべて理解している方は少ないのです。
事実は小説よりも奇なり。
実際は色々な事情があります。
相続人であっても関わらない、クレームだけ言う、財産は欲しいが手続きする時間やお金は出さない、相続の法律はわかっていても賃貸物件なので早く退去しなければならない、などなど。
そんな事情を抱える方達のためにも、私たちは作業前に現場の状況をすべて写真撮影&保管し、お客様のもしも、の事態に備えています。
今までクレームになったことはありませんが、もし相続人からのクレームが発生しても、対応できる態勢を整えています。
ご自身が相続に関わる可能性がある方は、不明な土地や不動産があるかどうか、誰が法律的に相続人なのか、一度調べてみることをオススメします。