特殊清掃という言葉をご存知でしょうか?
特殊清掃とは、ご遺体の発見に時間がかかってしまったお部屋の原状回復(元に戻す作業、消毒・消臭・害虫駆除・残留物撤去を含む、場合によってはリフォームまで)をすることです。
この作業は専門業者に任せる方がいいとされていますが、今回はその理由をお話しします。
まず、個人で行うには危険が多いからです。
トイレにはトイレ用の洗剤があるように、
血液にも血液用の洗剤が用いられ、他の洗剤と混ぜると猛毒の塩素ガスが発生する可能性があります。
また、血液用の洗剤は酸性でキッチンのステンレスを腐食させ、さらには配管に穴を空けることもあります。
ご遺体の中でウイルスが生き続けることはありませんが、血液に触れると感染症を引き起こすこともあります。
特に夏場では害虫の駆除も大変で、ご遺体からウジやハエが大量発生し、部屋に入る前から羽音が聞こえることもあります。
さらに、体調を悪くすることがあります。
現場は嗅いだことのないような臭い(死臭)がするため、初めてだと食事が喉を通らなくなることもあります。
体が弱っている方は、病気を貰いやすいので、相応の基礎体力も必要となります。
上記のように、特殊清掃を個人で行うということは危険も伴うので難しく、例え業者であっても経験のない=特殊清掃を業としてしたことのない・少ない業者だと、作業の手順を間違えたり、消毒・消臭ができなかったりと、様々な問題が発生します。そしてその問題は、後々のクレームや修繕費に反映されることになります。
ですから特殊清掃が必要な現場の場合、経験のある専門業者にご相談することをおすすめします。